ベトナムオフショア開発で月100万円の損失を生む3つの誤解
- Daisuke Neigisi
- 14 分前
- 読了時間: 3分
「単価は安いはずなのに、なぜか毎月コストが膨らむ…」
その原因のほとんどは、たった3つの誤解から生まれます。
ここを外すと、チームの頑張りとは裏腹に“目に見えない損失”が積み上がり、月100万円規模のロスにつながります。
逆に言えば、この3点さえ潰せば、ベトナムオフショアは最強の成長エンジンになります。
誤解①「人件費が安ければ、総コストも安くなる」
よくある落とし穴
シニア比率が低く、レビュー負荷と手戻りが増える
指示待ちが多く、待機コストと管理コストが膨張
“安い×長期化”で総額はむしろ高騰
対策(すぐやる)
スキルミックスを固定化:シニア50%以上を基準に(設計・レビューを担保)
成果物ベース契約+KPI:欠陥密度・再作業率・サイクルタイムを毎スプリントで可視化
日本側レビューフレーム:アーキ設計・コード規約・CIルールをテンプレ化
誤解②「仕様は走りながら詰めればいい」
よくある落とし穴
多拠点×多文化環境では“暗黙知の共有”が難しい
受入基準の曖昧さが微妙なズレを雪だるま式に増幅
UI変更が末期で発生→再設計・再テストで爆発
対策(すぐやる)
ライトな要件定義の標準化:
ユーザーストーリー&受入基準(DoR/DoD)
プロトタイプ(画面遷移図+簡易モック)
非機能要件(性能・可用性・運用監視)を1枚に集約
決裁ハンドブック:誰が何を何時間で決めるかを明文化
誤解③「日本側の体制は薄くても回る」
よくある落とし穴
PO/PM/テックリード不在で意思決定が遅延
仕様Q&Aが散逸して同じ質問がループ
期待値のギャップが信用失墜へ
対策(すぐやる)
最小コア体制(日本側):
PO/PM 0.5人月(優先順位と受入の責任者)
アーキ/レビュア 0.2人月(品質ゲート)
Biz-Dev通訳 0.2人月(要件→設計の翻訳)
定例の型:バックログ精査(週1)、デモ&レトロ(隔週)、品質レビュー(月1)
「本当に月100万円も損してるの?」— ざっくり試算
開発10人月/月 × 70万円 = 月額700万円の体制
手戻り・待ち時間・仕様ブレで工数+15%は珍しくない
700万円 × 15% = 105万円が“見えない損失”
→ 誤解を潰せばそのまま利益になります
成功するための設計図:
TomorrowFutureの「デュアルショア最適化」
Discovery(2–4週)
事業ゴール→KPI化、リスク洗い出し、仮説ロードマップ
Blueprint(1–2週)
受入基準テンプレ、UIプロト、非機能1枚化、運用・監視の先出し
Delivery(2週スプリント)
バーンダウン・欠陥密度・再作業率で可視化→是正
Operate(継続改善)
監視SLO、障害レビュー、変更管理の標準化
見るKPI:サイクルタイム/欠陥密度/再作業率/リリース頻度/ベロシティ安定度
3分セルフチェック(☑すべて「はい」なら健全)
[ ] 受入基準が全ストーリーに日本語で明記されている
[ ] デモは隔週で実施、NPSまたは関係者フィードバックを計測
[ ] PRレビューに日本側レビュアが必ず参加
[ ] 仕様・Q&Aは1つのリポジトリに集約、検索できる
[ ] 手戻り率・再作業時間を数字で把握している
1つでも「いいえ」があれば、そこが月100万円の漏れ口です。
まずはここから(今月やることリスト)
受入基準テンプレを導入(1日)
日本側最小コア体制の設計(半日ワークショップ)
スプリントごとの品質・生産性KPIダッシュボードを開始(1日)
TomorrowFuture(TF)は、上流PM×現地ネットワーク×日本側レビューフレームで、
「安いのに高くつく」を"“速く・確実に・成果ベースで”"に変えます。
"初回相談は無料。"課題をヒアリングし、あなたの現場に合わせた最短ルートをご提案します。
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