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「大企業の正解」はスタートアップでは通用しない。企業規模で変えるシステム開発の進め方
システム開発や新規事業のプロジェクトに携わっていると、毎回新しい学びがあります。 その中で、私たちTomorrow Future株式会社(TF)が強く感じていることがあります。 それは、 「企業規模によって、プロジェクトの正しい進め方はまったく違う」 ということです。 スタートアップ、中小企業、大企業。 同じ「システムを作る」というプロジェクトでも、予算の考え方、意思決定の方法、スピード感、必要な資料、リスクの取り方、プロジェクト体制は大きく異なります。 これは教科書を読んだだけでは、なかなか分かりません。 実際にさまざまな規模の企業と一緒にプロジェクトを進め、成功も失敗も経験して、初めて見えてくる領域だと思っています。 大企業は「予算を確保してから始める」 大企業のプロジェクトでは、多くの場合、まず予算を確保することが重要になります。 何を作るのか。 なぜ必要なのか。 どれくらいの投資が必要なのか。 どのような効果が期待できるのか。 どんなリスクがあるのか。 いつまでに実施するのか。 こうした情報を整理し、社内で合意形成を行い、予算を確保してか

Daisuke Neigisi
3 日前読了時間: 8分


良いチームは、スキルだけではつくれない。最後に差がつくのは「利他の精神」だ
システム開発や新規事業の現場では、よく「優秀な人材を集めれば、良いチームができる」と言われます。 確かに、技術力は重要です。 AIに詳しい。システム設計ができる。プロジェクトマネジメントの経験がある。大規模開発に携わったことがある。 こうした経験やスキルは、プロジェクトを成功させるうえで欠かせません。 しかし、私自身、これまでさまざまなプロジェクトや事業に関わってきて感じることがあります。 それは、 「利他の精神がないチームに、本当に良いチームはつくれない」 ということです。 どれだけ優秀な人を集めても、一人ひとりが「自分の仕事だけ終わればいい」と考えていたら、プロジェクトは強くなりません。 逆に、多少役割が違っても、 「このプロジェクトを成功させるためには何が必要か」 「クライアントの事業を伸ばすためには何をすべきか」 「困っている人がいるなら、自分にできることはないか」 と考えられる人が集まったチームは強い。 Tomorrow Future(TF)が大切にしているのは、まさにこの部分です。 利他の精神は、研修だけでは身につかない...

Daisuke Neigisi
9月16日読了時間: 7分


AI時代、会社の競争力は「優秀な人の数」では決まらない
AI時代、会社の競争力は「優秀な人の数」では決まらない 生成AIの普及によって、システム開発の生産性は大きく変わりました。 仕様書の作成、プログラミング、テスト、調査、データ分析など、これまで人が多くの時間をかけていた仕事をAIが支援できるようになっています。 AIを活用して、開発期間やコストを大幅に削減する「AI駆動開発会社」も増えてきました。 もちろん、AIによって開発スピードを上げることは重要です。 しかし、経営者の立場から考えると、本当に重要なのは「どれだけ速く開発できたか」ではありません。 そのシステムによって、売上が増えたのか。 業務効率が改善したのか。 顧客体験が良くなったのか。 新しい事業が生まれたのか。 経営課題を解決できたのか。 最終的に問われるのは、開発の速さではなく、事業としての成果です。 AI時代に価値が下がる人、価値が上がる人 これまで企業では、与えられた仕事を正確に、速くこなせる人が「優秀な人材」と評価されてきました。 しかし、生成AIは、指示された仕事を処理する能力を急速に高めています。 資料を作る。 データを整理

Daisuke Neigisi
9月9日読了時間: 8分


「ベトナム=安価な開発人材を大量に抱える場所」というモデルの終焉
長年、日本企業にとって「ベトナムオフショア開発」の魅力は非常に分かりやすいものでした。 日本より人件費が安い。若いエンジニアが多い。100人、200人と開発者を集めれば、大規模な開発体制を比較的低コストで構築できる。 そのため、多くの日本企業やシステム開発会社がベトナムへ進出し、現地法人を設立し、エンジニアの採用人数を競うようになりました。 「ベトナムに300名のエンジニアがいます」「500名体制です」「1,000名規模の開発センターがあります」 かつては、この「人数」そのものが営業上の競争力になっていたと思います。 しかし、私はこのモデルが大きな転換点を迎えていると考えています。 これから重要なのは「何人抱えているか」ではありません。 「どのような体制で、どれだけ事業成果を生み出せるか」です。 「人数=競争力」だった時代が終わり始めている 生成AI、AIエージェント、AIコーディングツールが急速に普及したことで、システム開発の生産性は大きく変わり始めています。 これまで5人必要だった開発を3人でできる可能性がある。これまで数日必要だった実装を数

Daisuke Neigisi
9月2日読了時間: 7分


経営を止める「出羽守」に注意。シニア人材がボトルネックになる会社の共通点
最近、Tomorrow Future株式会社(TF)では、システム開発やAI活用だけではなく、経営課題そのものからご相談いただく機会が増えています。 新規事業をどう立ち上げるか。 組織をどう作るか。 プロジェクトをどう立て直すか。 ベトナムオフショア開発をどう活用するか。 既存システムをどう刷新するか。 こうした相談を受けていると、多くの企業に共通する課題が見えてきます。 それが「人」の問題です。 そして最近、特に注意した方がいいと感じているのが、いわゆる「出羽守」と呼ばれるタイプの人材です。 ※「出羽守(でわのかみ)」とは、何かにつけて「海外では〜」「ほかの業界では〜」「前の会社では〜」など、他者の事例を引き合いに出して自慢げに語ったり、現在の組織や人を批判したりする人を揶揄する俗語・ネットスラングです。 もちろん、海外経験や大企業での経験、他業界での知見そのものは非常に価値があります。 問題なのは、経験を「材料」として使うのではなく、「正解」として押しつけてしまうことです。 「前の会社では」が経営を止める 企業の経営課題を支援していると、この

Daisuke Neigisi
8月26日読了時間: 7分


ベトナム拠点は「作る」より「閉じる」が難しい。オフショア開発で経営者が知っておくべき撤退リスク
ベトナムオフショア開発を検討している企業から、よく相談されることがあります。 「ベトナムに開発拠点を作りたいのですが、どうやって始めればいいですか?」 もちろん、拠点の立ち上げ方は重要です。 法人を設立するのか。現地企業と契約するのか。ラボ型開発にするのか。自社採用するのか。日本側にPMを置くのか。どこまでベトナム側に権限を持たせるのか。 考えるべきことはたくさんあります。 しかし、Tomorrow Future株式会社(TF)が自社でベトナム事業を経験してきた中で、経営者として強く感じていることがあります。 それは、 「ベトナム拠点は、作ることよりも閉じることの方が難しい」 ということです。 これは、これからベトナムオフショア開発やベトナム法人設立を検討する経営者に、ぜひ知っておいてほしいことです。 TF自身も、ベトナム拠点のクロージングを経験した TFは長年、ベトナムと関わりながら事業を行ってきました。 ベトナム人エンジニアとのシステム開発、現地人材の採用、事業運営、現地企業との交渉など、単に日本からベトナム企業へ開発を発注するだけではなく、

Daisuke Neigisi
8月20日読了時間: 8分


利他が会社を強くする。TFが「人」を競争力の中心に置く理由
AIによって、システム開発の世界は大きく変わりました。 コードを書くスピードは上がり、資料作成も、要件整理も、テストも、調査も、以前とは比較にならないほど効率化されています。 これからさらにAIが進化すれば、「技術を持っていること」だけでは、会社の圧倒的な差別化にはならなくなると私は考えています。 では、最後に何が残るのか。 私は、「誰のために仕事をするのか」という人間の姿勢だと思っています。 Tomorrow Future株式会社(以下、TF)には、私が非常に大切にしている強みがあります。 それは、「利他の精神を持ったメンバーが集まっていること」です。 少し精神論のように聞こえるかもしれません。 しかし会社を経営し、数多くのプロジェクトに関わってきた中で、私はむしろ「利他」は極めて合理的な経営戦略だと考えるようになりました。 利他的なメンバーがお客様の事業を本気で考える。お客様の事業が成長する。結果としてTFへの信頼が高まり、契約が継続する。さらに新しい相談や仕事が生まれる。TFの売上が伸びる。そして、その利益を人材や技術へ再投資することで、さ

Daisuke Neigisi
8月13日読了時間: 9分


生成AIで仕事が激減したベトナムオフショア拠点の未来
生成AIの登場によって、システム開発の現場は大きく変わりました。 これまでエンジニアが何時間もかけていたプログラムの作成、テストコードの生成、仕様書の整理、エラーの調査といった作業を、AIが短時間で支援できるようになっています。 特にベトナムオフショア開発では、その影響が顕著です。 日本企業から仕様書を受け取り、多くのエンジニアを配置して開発する。人数、稼働時間、人月単価を基準にプロジェクトを管理する。 こうした従来型のオフショア開発モデルは、生成AIによって急速に競争力を失いつつあります。 10人で行っていた定型的な開発作業を、AIを活用した少人数のチームで進められるようになれば、単純に人を増やすことは価値ではなくなります。 では、ベトナムオフショア拠点は不要になるのでしょうか。 私は、そうは考えていません。 なくなるのは、指示された作業を安く実行するだけのオフショア拠点です。 これから求められるのは、AIと人間の力を組み合わせ、顧客企業の事業成果を継続的に生み出す拠点です。 「人を提供する拠点」から「事業成果を生み出す拠点」へ...

Daisuke Neigisi
8月5日読了時間: 10分


生成AIで仕事が激減したベトナムオフショア拠点の未来
生成AIの登場によって、ベトナムオフショア開発の現場は大きな転換点を迎えています。 これまで複数のエンジニアが何日もかけていたプログラムの作成、テストコードの生成、エラー調査、仕様書の下書き、ソースコードのレビューなどを、生成AIが短時間で支援できるようになりました。 実際に生成AIを開発工程へ組み込むと、従来と同じ仕事を、従来より少ない人数で進められる場面が増えていきます。 そのため、ベトナムオフショア拠点では、これまで人間が担ってきた定型的な仕事が確実に減っていくでしょう。 しかし、これはベトナムオフショア開発が不要になるという話ではありません。 生成AIによってなくなるのは、ベトナムオフショア開発そのものではなく、安い人材を大量 に配置し、人月を積み上げるだけのビジネスモデルです。 これからのベトナムオフショア拠点には、「人を提供する拠点」から「事業成果を生み出す拠点」への変化が求められます。 ベトナムオフショア開発を支えてきた「人月」という考え方 これまでのオフショア開発では、何人のエンジニアを、何カ月稼働させるかという「人月」が、見積も

Daisuke Neigisi
7月29日読了時間: 12分


生成AIで、経営者はエンジニアの言いなりにならなくてよくなった
システム開発を発注したことがある経営者なら、一度はこんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。 「なぜ、こんなに高いのか」「なぜ、完成まで半年もかかるのか」「本当にこの機能は必要なのか」「専門用語ばかりで、結局何を言っているのか分からない」「他社に頼んだ場合も、同じ金額になるのか」 しかし、技術的な知識を持たない経営者や事業責任者は、その疑問を十分に検証できませんでした。 エンジニアから「技術的に難しいです」「セキュリティ上必要です」「将来の拡張性を考えると、この構成しかありません」と説明されれば、それ以上踏み込むことが難しかったからです。 結果として、システム開発は長い間、経営者にとって巨大なブラックボックスでした。 ところが、生成AIの登場によって、その構造が大きく変わろうとしています。 生成AIは、単にプログラムを書くスピードを上げただけではありません。 これまで技術者だけが持っていた情報や判断材料を、経営者や事業責任者の側にも開放しました。 経営者はもう、エンジニアの説明を無条件に信じる必要はありません。 自ら調べ、比較し、検証し、

Daisuke Neigisi
7月21日読了時間: 10分


生成AI時代のPMO。プロジェクトの進捗管理を『自動化』し、人間は『対話』に投資する
「AIでプロジェクト管理は不要になる。」 そんな話を耳にすることが増えました。 確かに、生成AIの進化によって、進捗管理や議事録作成、課題管理、レポート作成など、PMOが担ってきた業務の多くは自動化できる時代になりました。 しかし、私は逆のことを考えています。 PMOの価値はなくならない。むしろ、これからが本当の勝負です。 なぜなら、AIが代替できるのは「管理」であり、人間にしかできないのは「対話」だからです。 AIが得意なのは「管理」 生成AIは驚くほど優秀です。 ・タスクの進捗整理 ・課題一覧の作成 ・会議の要約 ・リスクの抽出 ・レポート作成 これらは、人間より速く、正確に実行できます。 つまり、PMOが時間を費やしていた「管理業務」は、今後ますますAIへ移っていくでしょう。 これは避けられない流れです。 しかし、プロジェクトが失敗する理由はそこではない 私自身、多くの大規模プロジェクトを経験してきました。 失敗する原因は、 「進捗が見えなかった」 ことではありません。 本当の原因は、 人と人の対話不足 です。 ・本音が言えない ・部門間で

Daisuke Neigisi
7月15日読了時間: 3分


AI駆動開発会社と弊社の違い。自然を愛し、挑戦を愛し、人を大切にする会社がつくる未来
自然を愛し、挑戦を愛し、人を大切にする。その生き方そのものが、会社の価値になる。 最近、あらためて自分自身と、私が経営するTomorrow Future株式会社の存在価値について考える時間が増えました。 AIの進化によって、システム開発のあり方は大きく変わっています。AI駆動開発、ノーコード、ローコード、自動生成、自動テスト。これまで人が時間をかけて行っていた作業の多くが、AIによって効率化される時代になりました。 もちろん、これはとても大きなチャンスです。開発スピードは上がり、コストも下がり、これまでシステム開発に踏み出せなかった企業にとっても、IT活用のハードルは確実に下がっています。 しかし、私はこうも感じています。 システム開発は、ただ早く作ればいいものではありません。ただ安く作ればいいものでもありません。ましてや、AIでコードが書けるからといって、事業が成功するわけではありません。 本当に大切なのは、何を作るべきか。なぜ作るのか。誰の課題を解決するのか。そして、作ったあとに事業としてどう育てていくのか。 この問いに向き合うことこそが、T

Daisuke Neigisi
7月8日読了時間: 7分


朝のサーフィンが、経営判断の『ノイズ』を消してくれる。健康的であることは最強のリスク管理だ
経営をしていると、毎日たくさんの判断に追われます。 採用、営業、資金繰り、事業方針、顧客対応、チームづくり、開発体制、投資判断、撤退判断。 しかも、その多くは「正解がない判断」です。 数字だけを見れば合理的に見えることも、現場の空気を見れば違って見える。短期的には利益が出そうでも、長期的には会社の信用を失うかもしれない。挑戦すべき局面なのか、いったん守るべき局面なのか。 経営者は常に、答えのない問いに向き合っています。 そんな中で、私にとって朝のサーフィンは、単なる趣味ではありません。身体を動かし、自然の中に入り、波と向き合う時間は、経営判断の「ノイズ」を消してくれる大切な習慣で す。 経営判断を狂わせるものは、情報不足だけではない 経営判断を間違える原因は、情報不足だけではありません。 むしろ、情報が多すぎることで判断が鈍ることもあります。 SNSを開けば、誰かの成功事例が流れてくる。AIの進化、資金調達、M&A、新規事業、海外展開、採用、組織論。毎日のように新しい情報が入ってきます。 もちろん情報を得ることは大事です。 ただ、情報が増えるほど

Daisuke Neigisi
6月24日読了時間: 8分


AIはプログラマーを駆逐しない。AIは「最高の上流設計者」を必要としている
AIの進化によって、システム開発の現場は大きく変わり始めています。 「AIを使えば、もうプログラマーはいらないのではないか」「要件を入力すれば、AIが自動でシステムを作ってくれるのではないか」「これからの開発会社は、AIで安く・早く作れる会社が勝つのではないか」 このような声を聞く機会が増えました。 たしかに、AIは非常に強力です。コードを書くスピードは上がり、仕様書のたたき台も作れます。テストケースの作成、画面案の整理、データ構造の検討、調査作業など、これまで人が時間をかけていた作業の多くを短時間で支援してくれます。 しかし、私たちは日々の開発現場を見ていて、強く感じていることがあります。 それは、AIはプログラマーを単純に駆逐する存在ではないということです。むしろAIは、経験のあるエンジニア、実力のあるビジネスパーソン、そして構想を実行可能な形に落とし込める「上流設計者」の価値をさらに高めていると感じています。 AIは「答え」を出すが、「正しい問い」は人間が作る AIは非常に優秀です。ただし、AIが力を発揮するかどうかは、入力する問いの質に大

Daisuke Neigisi
6月18日読了時間: 9分


経営は経営者の「生き方」そのものである
会社とは、何でできているのか。 サービスでしょうか。売上でしょうか。採用力でしょうか。 ミッション、ビジョン、バリューでしょうか。 どれも大切です。 しかし、経営を続ければ続けるほど、私は強く感じることがあります。 それは、会社とは最終的に、経営者の「生き方」そのものが反映される場所だということです。 どれだけ美しいミッションを掲げても、どれだけ立派なビジョンを語っても、どれだけ洗練されたバリューを言語化しても、最後に組織の空気を決めるのは経営者の考え方です。 経営者が何を大切にしているのか。何から逃げないのか。どこまで責任を持つのか。誰と仕事をしたいのか。何を許し、何を許さないのか。 それらは、必ず会社に滲み出ます。 組織は、経営者の言葉ではなく「姿勢」を見ている 経営者は、いくらでも良い言葉を語ることができます。 「顧客第一」「挑戦」「誠実」「成長」「仲間を大切にする」 どれも素晴らしい言葉です。 しかし、組織が本当に見ているのは言葉ではありません。 経営者が、実際にどのような意思決定をしているかです。 苦しい局面で逃げるのか。顧客の課題に最

Daisuke Neigisi
6月10日読了時間: 7分


要件定義の『解像度』が10%上がれば、開発コストは30%下がる。TFが上流工程に執着する理由
システム開発において、最もコストが高くつくものは何でしょうか。 エンジニアの単価でしょうか。開発期間の長さでしょうか。外注先の選定ミスでしょうか。 もちろん、それらも重要です。 しかし、私たちTomorrowFuture株式会社が多くの開発現場を見てきて強く感じるのは、開発コストを大きく左右する最大の要因は「要件定義の解像度」だということです。 要件定義の解像度が低いまま開発を始めると、後工程で必ず認識違いが発生します。 「こういう意味だと思っていた」 「ここまで含まれていると思っていた」 「この例外処理は想定していなかった」 「運用で誰が対応するのか決まっていなかった」 「本番後に初めて業務上の問題が見えてきた」 このようなズレは、開発が進めば進むほど修正コストが高くなります。 逆に、要件定義の解像度が10%上がるだけで、手戻り、仕様変更、認識齟齬、追加開発、運用トラブルの発生率は大きく下がります。実務感覚として、上流工程の精度が上がれば、開発全体のコストは30%近く下げられる可能性があります。 だからこそTFは、上流工程に強くこだわります。.

Daisuke Neigisi
6月4日読了時間: 10分


スタートアップに必要なインシデント管理
スタートアップにとって、最も大切なものは何でしょうか。 スピードでしょうか。資金調達でしょうか。優秀な人材でしょうか。プロダクトのアイデアでしょうか。 もちろん、すべて大切です。 しかし、スタートアップが本当に成長していくために必要なものは、実は「失敗を資産に変える仕組み」だと私は考えています。 スタートアップは、失敗を避けながら成長することはできません。むしろ、失敗や課題があるからこそ、プロダクトは磨かれ、組織は強くなり、事業は前に進んでいきます。 だからこそ、スタートアップに必要なのは、失敗を隠すことではありません。失敗を責めることでもありません。失敗を曖昧なまま流してしまうことでもありません。 必要なのは、発生したインシデントを正しく記録し、原因を整理し、再発防止につなげ、組織の知見として蓄積していくことです。 つまり、スタートアップにこそ「インシデント管理」が必要なのです。 インシデント管理は、大企業だけのものではない インシデント管理という言葉を聞くと、大企業や金融機関、上場企業、あるいはセキュリティ部門が行う厳格な管理をイメージされる

Daisuke Neigisi
5月27日読了時間: 11分


All Star SaaS Fundに参加して感じたこと
― AI時代に求められるのは「開発会社」ではなく、変革を実行できるパートナーである ― 先日、All Star SaaS Fundが主催するAI関連イベントに参加させていただきました。 会場はほぼ満席で、参加されている方々も、新規事業責任者、PM、PdM、エンジニア、CXO、AIスタートアップ関係者など、実際にプロダクト開発や事業推進の現場に向き合っている方々が中心でした。 非常に熱量の高い空間であり、単なる情報収集の場ではなく、今まさにAIをどのように事業へ取り込むべきか、各社が真剣に模索していることを強く感じました。 今回のイベントを通じて、私自身が最も大きく感じたことがあります。 それは、AI活用のフェーズが明確に変わったということです。 これまでは、「AIを使ってみる」「ChatGPTを業務に取り入れてみる」「AIで一部の作業を効率化してみる」という段階でも、十分に先進的な取り組みとして捉えられていました。 しかし、これからの時代はそれだけでは不十分です。 今後求められるのは、AIを前提として、業務・組織・プロダクト・事業そのものを再設計

Daisuke Neigisi
5月20日読了時間: 11分


これからのエンジニアは経験と実績のみが評価される。言葉、技術力、開発言語による壁はAIで補われる
システム開発の世界は、いま大きな転換点を迎えています。 これまでエンジニアの価値は、「どの開発言語が書けるか」「どのフレームワークに詳しいか」「何年経験があるか」「日本語で細かくコミュニケーションできるか」といった要素で判断されることが多くありました。 もちろん、それらが重要であることは変わりません。 しかし、AIの進化によって、これまで絶対的な差だと思われていたものの多くが、急速に補完される時代になりました。 コードを書く力。仕様を整理する力。翻訳する力。ドキュメントを作る力。テストケースを作る力。複数言語間のコミュニケーションを支援する力。 これらは、AIによって確実に底上げされています。 では、これからの時代に本当に評価されるエンジニアとは、どのような人材なのでしょうか。 私たちTomorrowFuture株式会社は、これからのエンジニアに最も求められるものは、単なる技術力ではなく、経験と実績、そして人となりだと考えています。 もっと踏み込んで言えば、これからのシステム開発では、受け身の人材は価値を出しにくくなります。 悪意を持って仕事をす

Daisuke Neigisi
5月13日読了時間: 10分


文化の壁は、海を越えるパドリングで超える。ベトナムの熱量と日本の品質を融合させる技術
「オフショア開発は、コストは安いが品質が不安だ」 「言葉は通じているはずなのに、なぜか期待通りのものが上がってこない」 そんな悩みを抱え、一歩踏み出せずにいる、あるいは現場の摩擦に疲弊している企業の皆さまへ。 こんにちは。私たちは、日本とベトナムの強みを掛け合わせ、数々の新規事業を形にしてきました。今日は、私たちが大切にしている「文化の壁を乗り越え、最高のプロダクトを創るためのフィロソフィー」についてお話しします。 1. 「オフショア」という言葉の先にあるもの 「オフショア(Offshore)」という言葉は、直訳すれば「岸を離れて」という意味です。 多くの企業が、海を越えた先にあるベトナムを「安価なリソースの供給源」として捉えがちです。 しかし、その捉え方自体が、実はプロジェクトを失速させる最大の要因かもしれません。 私たちが目指しているのは、単なる外注関係ではありません。 同じボートに乗り、同じ目的地を目指してパドリング(漕ぐこと)を共にするパートナーシップです。 ベトナムには、かつての日本が持っていたような、圧倒的な「成長への熱量」があります

Daisuke Neigisi
5月6日読了時間: 4分
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