開発コスト30%削減を実現するTF流オフショア戦略
- Daisuke Neigisi

- 11月21日
- 読了時間: 8分
「ベトナムオフショア開発を使えば安くなると聞いたけれど、
実際にはコミュニケーションコストばかり増えて、むしろ高くついている気がする…」
「新規事業をやりたいが、企画も要件定義もオフショアも、何からどう相談すればいいか分からない…」
TomorrowFuture株式会社(以下、TF)には、そんなご相談が毎月のように届きます。
私たちがベトナムオフショアと向き合ってきた結論はシンプルです。
「ただ安い人月を集める”人件費のオフショア”ではなく、 “価値とスピードを最大化するオフショア設計”をした企業だけが勝ち残る。」
この記事では、TFが実際に
「開発コスト30%削減」を実現してきたオフショア戦略を、できるだけ具体的にお伝えします。
なぜ今「ベトナムオフショア開発」なのか
日本のIT・スタートアップ・新規事業の現場では、こんな課題が当たり前になっています。
エンジニア採用ができない、または採用コストが高い
事業スピードに対して、社内開発リソースが圧倒的に足りない
新規事業を立ち上げたいが、要件定義ができる人材がいない
内製チームだけで運用・監視まで回す余力がない
一方、ベトナムには
若く優秀なエンジニア人材
継続して増え続けるIT人材供給
日本企業との開発実績・日本語対応ができるBrSE層
が存在し、「日本×ベトナム」ハイブリッドの開発体制をうまく組めれば、
コストだけでなく「スピード」「品質」「継続性」も同時に得られます。
うまくいかないオフショア開発の典型パターン
TFがご相談を受ける案件には、共通する“失敗パターン”があります。
パターン1:詳細仕様書がないまま丸投げ
「ざっくり要件」だけを伝えてスタート
毎週のように仕様がブレる
手戻り・作り直しが増え、工数が肥大化
結果としてコストもスケジュールも崩壊
原因: 上流工程(企画・要件定義)を日本側で切り離さず、
曖昧なままオフショアに投げてしまうこと。
パターン2:コミュニケーションが属人化
窓口となる担当者に負荷が集中
仕様・判断の履歴が残らない
メンバーが入れ替わるたびに説明をやり直し
原因: プロジェクトの「構造」と「ルール」がないまま、
人に依存した進め方になっていること。
パターン3:短期コストだけを見て、長期コストが増える
単価が低いチームを選ぶ
品質問題・セキュリティリスク・パフォーマンス問題が発生
リリース後の改修・運用負荷が爆増
原因: 「開発コスト」だけを見て、
運用・保守まで含めたトータルコスト設計ができていないこと。
TF流オフショア戦略の全体像
TFのオフショア戦略は、単純に「ベトナムに投げる」ことではありません。
「企画から要件定義、開発、運用・監視までを一気通貫でデザインし、 その上で最適な役割を日本とベトナムに振り分ける」
この発想からスタートします。
戦略1:コストではなく「価値×スピード」で体制設計する
まず最初に行うのは「人月を安くする」ことではありません。
どのくらいの期間で、どこまでの価値(機能)を出すのか
その価値を生むために、本当に必要な役割は何か
その中で、ベトナム側に任せられる範囲はどこまでか
を設計し、「やらないこと」「後回しにすること」をはっきり決めます。
これにより、
初期リリースのスコープがクリアになる
ムダな機能やドキュメント作成を削減できる
結果として総工数が20〜30%削減される
という効果が生まれます。
戦略2:日本側ITコンサル+ベトナム開発チームのハイブリッド体制
TFの特徴は、「上流を理解している日本側ITコンサル」と
「実装と運用に強いベトナムエンジニアチーム」のハイブリッドです。
日本側(TFジャパン)が担う役割
ビジネス要件の整理(売上モデル・KPI・優先順位)
要件定義・画面設計・ユーザーストーリー整理
技術選定(AWS / GCP / Azure、アーキテクチャ設計)
ベトナム側への仕様伝達・品質コントロール
経営陣・事業責任者とのコミュニケーション窓口
ベトナム側が担う役割
フロントエンド・バックエンド開発
モバイルアプリ開発(iOS / Android)
テスト自動化・CI/CD環境構築
運用・監視・障害一次対応
この分担を明確にし、
「日本側で曖昧さを潰してから、ベトナムに渡す」ことで、
手戻りを大きく減らし、結果としてコストも下げています。
戦略3:上流から運用まで一気通貫の標準プロセス
TFでは「一気通貫で頼みたいけど、どこから相談すれば?」という企業様向けに、
あらかじめ標準プロセスを用意しています。
0.5〜1ヶ月:企画・要件整理フェーズ
事業のゴール・マネタイズ構造の整理
ペルソナ・ユーザーストーリーの作成
優先度順の機能リスト(MVP定義)
1〜2ヶ月:要件定義・設計フェーズ
画面遷移図・ワイヤーフレーム
システム構成図(Mermaid等で可視化)
セキュリティ要件・非機能要件の明確化
2〜4ヶ月:開発・テストフェーズ
ベトナムチーム中心の開発
日本側によるレビュー・受け入れテスト
定例MTGで進捗とリスクを共有
リリース:ローンチ支援
ストア申請(iOS/Android)
本番環境へのリリース
ユーザーフィードバック収集
運用・改善フェーズ
運用監視・障害対応
数値を見ながらの機能改善・ABテスト
必要に応じて内製化支援
この標準プロセスをテンプレート化しているからこそ、
プロジェクトごとにゼロから設計するムダがなく、
結果的にトータルの工数を大きく圧縮できます。
戦略4:PoC型アプローチで「小さく作り、早く学ぶ」
最初から完璧なフルスクラッチ開発をするのではなく、
ノーコード / ローコード
既存SaaSの組み合わせ
プロトタイプ開発(PoC)
をうまく組み合わせて、「まずはユーザーが触れるもの」を最短距離で出すことを重視します。
本当に必要な機能が見えていない
事業として成立するかまだ不安
こういった段階では、大きな初期投資を抑えること自体がリスクコントロールです。
開発コスト30%削減のイメージ(ケーススタディ)
※実在クライアントを特定できないように内容を加工した例です。
Before:日本のみで開発していたケース
日本国内のエンジニア5名体制
月あたりの開発コスト:約500万円
要件定義からリリースまで:約10ヶ月
オンラインサービスのため、インフラ・運用コストも日本側でフル負担
After:TF流「日本×ベトナム」ハイブリッド体制
日本側:ITコンサル・PM 1〜2名(上流とコミュニケーションを担当)
ベトナム側:フロント/バックエンド、QAなど4〜5名
月あたりの開発コスト:約350万円(▲30%程度)
要件の整理・優先順位付けを徹底し、リリースまで約7ヶ月に短縮
運用・監視の一部をベトナム側に移管し、運用フェーズもコスト最適化
ポイントは、「単価が下がったから」だけではなく、
手戻り・作り直しが減った
運用・監視設計を最初から組み込んだ
優先度の低い機能を削り、やるべきことを絞った
結果として、トータルコストが30%以上下がったというところにあります。
「何から相談すればいいか分からない」企業さまへ
TFにご相談いただく企業さまの多くは、
最初から明確な要件を持っているわけではありません。
実際によくあるご相談はこんな内容です。
「ベトナムオフショアを使ってみたいが、何から始めればいい?」
「すでにベトナムで開発しているが、品質・スピードに課題がある」
「新規事業のアイデアはあるが、技術的に実現できるか分からない」
「社内に要件定義ができる人がいない」
「企画から運用監視まで丸ごと相談したい」
「とにかく一度、今の状況を整理してほしい」
TFでは、こうした“ふわっとした状態”からスタートすることを前提にしています。
「要件が固まっていなくても大丈夫です。 一緒に整理するところからスタートしましょう。」
というスタンスで、ヒアリング・可視化・整理を行います。
TomorrowFuture(TF)が提供できること
最後に、TFがオフショア開発の文脈で提供できる支援を整理しておきます。
1. ベトナムオフショア戦略の設計
そもそもオフショアを使うべきかどうか
どの領域をベトナム側に任せるべきか
内製 vs 外注 vs ラボ型 のバランス設計
2. 新規事業・プロダクト企画支援
ビジネスモデル・マネタイズ設計
MVP設計・機能優先順位付け
PoC計画・スケジュール策定
3. 上流工程(要件定義・設計)支援
要件定義、ユーザーストーリー整理
画面設計・UX設計
システム構成図(Mermaid等)・非機能要件設計
4. ベトナム開発チームの立ち上げ・運用
チーム構成・役割設計
開発プロセス・コミュニケーションルールの整備
品質管理・レビュー体制の構築
5. 運用・保守・改善フェーズの伴走
監視設計・障害対応ルール
定例レビューによる機能改善サイクル
必要に応じた内製化支援・人材育成
まずは「30分のオンライン相談」から
ここまでお読みいただき、少しでも
「自社の状況でもTFのオフショア戦略が使えそうかも」
「一度、今のプロジェクトを客観的に見てもらいたい」
「新規事業のアイデア段階から相談してみたい」
と感じていただけたら、ぜひ一度カジュアルにご相談ください。
まだ要件が固まっていなくてもOK
「こんなこと聞いていいのかな?」という段階でもOK
ベトナムオフショア以外の相談ももちろんOK
*開発コストを30%削減しながら、
事業価値とスピードを最大化する「TF流オフショア戦略」を、
御社のフェーズと課題にあわせて一緒にデザインさせていただきます。
お問い合わせフォーム
以下の内容をご記入のうえ、お気軽にご連絡ください。
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(例:ベトナムオフショアの立ち上げ相談/既存プロジェクトのてこ入れ/新規事業アイデアの壁打ち など)
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