2016年、私がハノイからホーチミンへ移住したとき、ベトナムの不動産市場は熱狂的な注目を浴びていました。多くのベトナム人や日本人が、週末になると新しい開発エリアやレジデンスを視察し、不動産購入に夢中になっていたのです。
しかし、あれから数年が経ち、その熱も冷めました。新しく建てられたレジデンスは急速に老朽化し、わずか数年で10年以上も経過したような風貌になっています。
特にホーチミンでは、2018年に開業予定だったメトロが未だに開通しておらず、それに合わせて乱立したレジデンスも老朽化の一途をたどっています。インフラプロジェクトとの連携不足が原因で、当時の楽観的な予測は外れてしまったのです。
この現状を見て、「10年前に不動産を推奨していた日系やローカルの不動産会社は、こうした未来を予見していたのだろうか?」と考えると、答えは明確に「No」。
私自身もベトナムに長く住み、不動産市場の急激な変化を実感してきました。過去の好景気を象徴するような熱気と、現在の市場の停滞を比べると、ベトナムでのビジネスには柔軟な対応が必要であることがよくわかります。
これは、ベトナムでのオフショア開発にも通じる教訓です。市場の変化を見極め、柔軟に対応できる企業こそが成功を手にするのです。
ベトナムオフショア開発をこれから始めたいと考えている企業や、現在進行中のプロジェクトにお悩みの企業は、私たちの経験を活かして、共に成功への道を歩みましょう。
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