「憧れの大人」を増やすことが、日本のIT業界を救うと信じている理由
- Daisuke Neigisi

- 4月29日
- 読了時間: 11分
はじめに:IT業界に足りないのは、エンジニアだけではない
日本のIT業界では、長年「エンジニア不足」が叫ばれています。
システム開発をしたい。DXを進めたい。新規事業を立ち上げたい。ベトナムオフショア開発を活用したい。でも、社内に進め方がわかる人がいない。
このような相談を、私たちTomorrowFuture株式会社、通称TFは日々いただいています。
もちろん、エンジニア不足は大きな課題です。しかし、私はそれ以上に深刻な問題があると感じています。
それは、IT業界に「憧れの大人」が少ないことです。
若いエンジニアが、「あの人みたいになりたい」「あの人と一緒に働きたい」「あの人の考え方を学びたい」と思える大人が少ない。
そして、その結果として、現場はただの作業場になり、エンジニアは疲弊し、離職率が上がり、プロジェクトの品質も安定しなくなっていきます。
TFが大切にしているのは、単なるシステム開発ではありません。人が育ち、チームが育ち、顧客の事業が育つ開発体制をつくることです。
そして、その中心にあるのが「憧れの大人を増やす」という考え方です。
なぜ、多くの開発会社では離職率が高くなるのか
システム開発会社やオフショア開発会社において、離職率の高さは大きな問題です。
特にベトナムオフショア開発では、優秀なエンジニアほど転職機会が多く、給与条件や案件内容によって短期間で離職してしまうケースも少なくありません。
多くの会社では、エンジニアを「リソース」として扱います。
何人月でいくら。このスキルがあるからこの案件に入れる。単価が合わなければ別の人に変える。プロジェクトが終われば関係も終わる。
もちろん、ビジネスである以上、単価や工数の管理は必要です。しかし、人を単なるリソースとして扱う組織に、強い当事者意識は生まれません。
エンジニアは人間です。感情があり、成長意欲があり、誇りがあり、将来があります。
自分が大切にされていないと感じる環境で、人は本気を出し続けることはできません。自分の仕事が誰の役に立っているのかわからない環境で、長く働き続けたいとは思えません。上にいる大人に魅力を感じられない環境で、未来に希望を持つことはできません。
結果として、離職率が高くなります。ナレッジが蓄積されません。品質が安定しません。顧客との信頼関係も積み上がりません。
これは、単なる人事の問題ではありません。システム開発の品質問題であり、経営課題です。
TFが運営すると、なぜ離職率が低くなるのか
TFがベトナム拠点や開発チームを運営する際に大切にしていることは、非常にシンプルです。
それは、人を人として見ることです。
エンジニアを単なる作業者として扱わない。日本側の都合だけを押し付けない。現場の努力を正しく理解する。できない理由を責めるのではなく、できる状態を一緒につくる。成果だけではなく、成長のプロセスにも目を向ける。
この姿勢は、マニュアル化しにくいものです。だからこそ、他社が簡単に真似できない部分でもあります。
TFの代表である根岸大輔は、長年にわたり日本と海外の開発現場を経験してきました。中国、ベトナム、日本の開発現場を見てきた中で、技術だけではプロジェクトは成功しないこ
とを痛感しています。
プロジェクトを成功させるのは、最終的には人です。
どれだけ優秀なエンジニアを集めても、どれだけ最新のAIツールを導入しても、どれだけ安い単価で開発体制を組んでも、人が信頼し合っていなければ、プロジェクトは前に進みません。
TFが運営するチームで離職率が低く、当事者意識が高くなる理由は、根岸大輔自身が現場の人間に対して、敬意と期待を持って接しているからです。
人は、尊敬できる大人のもとで成長したいと思います。自分を見てくれている人のために頑張りたいと思います。自分の未来を信じてくれる人と一緒に働きたいと思います。
これは制度ではなく、人格から生まれる力です。
「人格」は、開発品質に直結する
システム開発において、人格という言葉は少し抽象的に聞こえるかもしれません。
しかし、実際の現場では、人格は品質に直結します。
たとえば、トラブルが起きたとき。
責任を押し付けるリーダーのもとでは、現場は問題を隠します。怒られることを恐れ、報告が遅れます。結果として、問題は大きくなります。
一方で、人格のあるリーダーは、問題が起きたときに人を責める前に構造を見ます。
なぜこの問題が起きたのか。要件は曖昧ではなかったか。スケジュールに無理はなかったか。日本側の伝え方に問題はなかったか。レビュー体制は十分だったか。チームが相談しやすい空気はあったか。
このように考えるリーダーのもとでは、現場は早く報告します。相談が増えます。改善が進
みます。結果として、品質が上がります。
つまり、人格は精神論ではありません。プロジェクトマネジメントの土台です。
TFが提供している価値は、単なる開発リソースではありません。「人が本気で働ける環境」を設計することです。
これこそが、ベトナムオフショア開発において非常に重要な差別化ポイントです。
ベトナムオフショア開発がうまくいかない本当の理由
ベトナムオフショア開発に失敗する企業の多くは、技術力の問題だけを見ています。
日本語が通じない。仕様理解が浅い。品質が安定しない。納期が守られない。指示待ちになってしまう。思った通りに動いてくれない。
このような声はよく聞きます。
しかし、私たちはその奥にある根本原因を見る必要があります。
本当に問題なのは、ベトナム人エンジニアの能力なのでしょうか。それとも、日本側が「人が動く構造」をつくれていないことなのでしょうか。
多くの場合、後者です。
要件が曖昧なまま依頼している。背景や目的を伝えず、作業だけを依頼している。レビューの基準がない。責任範囲が不明確。日本側の意思決定が遅い。質問しにくい空気がある。失敗を責める文化がある。
この状態では、どれだけ優秀なエンジニアでも力を発揮できません。
ベトナムオフショア開発を成功させるには、単に安い開発拠点を使うのではなく、日本側とベトナム側をつなぐ「人格のあるマネジメント」が必要です。
TFは、その役割を担います。
AI駆動開発の時代でも、人間力は消えない
現在、AI駆動開発が急速に広がっています。
AIによる要件整理。AIによる設計支援。AIによるコード生成。AIによるテスト自動化。AIによる概算見積もり。
これらは非常に強力です。TF自身もAIを積極的に活用しています。
しかし、AIが進化すればするほど、逆に人間の価値が問われるようになります。
なぜなら、AIは作業を速くすることはできても、顧客の不安を受け止めることはできません。組織内の利害関係を調整することはできません。曖昧な経営課題を整理し、投資判断の責任を一緒に背負うことはできません。若いエンジニアに「この人のようになりたい」と思
わせることもできません。
AIができることと、人間がやるべきことは違います。
AI駆動開発会社は、スピードやコスト削減に強みを持ちます。
一方で、TFは「失敗できないDX」「投資判断の成功確度」「統制・運用・複雑性への対応」を重視しています。実際にTFの競合分析資料でも、TFの差別化軸は単なる初期コストや納期ではなく、投資判断の成功、非機能・監査耐性、レガシー刷新、複雑連携、継続運用にあると整理されています。
AIを使うことは重要です。しかし、AIを使えばプロジェクトが成功するわけではありません。
AIを使いこなす人間。現場を動かす人間。チームを育てる人間。顧客の事業に責任を持つ人間。
そのような人間がいて初めて、AIは本当の価値を発揮します。
「憧れの大人」がいる組織は、強い
若いエンジニアが育つ会社には、必ず憧れの大人がいます。
技術だけではありません。姿勢です。言葉です。責任の取り方です。人への接し方です。困難に向き合う態度です。
「あの人は逃げない」「あの人は人を責めない」「あの人は現場を見てくれる」「あの人は顧客にもエンジニアにも誠実だ」「あの人と一緒にいると、自分も成長できる」
そう思える大人がいる組織は、強いです。
なぜなら、そこには教育が生まれるからです。文化が生まれるからです。当事者意識が生まれるからです。離職率が下がるからです。結果として、顧客に提供する価値が高まるからです。
TFは、エンジニアにとっても、顧客にとっても、そういう存在でありたいと考えています。
ただ開発する会社ではなく、ただ人を集める会社ではなく、ただ安く作る会社ではなく、人と事業を育てる会社でありたい。
それがTFの考えるシステム開発です。
新規事業やDXに必要なのは「伴走する大人」である
新規事業を立ち上げる企業の多くは、最初から明確な要件を持っているわけではありません。
アイデアはある。課題感もある。市場機会もありそう。でも、何から始めればいいかわからない。どのくらい予算が必要かわからない。誰に相談すればいいかわからない。開発会社に依頼するにも、何を伝えればいいかわからない。
この状態で、いきなり開発だけを進めると危険です。
本当に作るべきものは何か。最初に検証すべき仮説は何か。MVPとしてどこまで作るべきか。どこから内製化すべきか。どこを外部に任せるべきか。将来的な運用や監視はどうするべきか。セキュリティや統制はどの段階で考えるべきか。
こうした判断には、経験が必要です。
TFは、単なる開発会社ではなく、企画から要件定義、システム開発、運用監視まで一気通貫で伴走する「システム開発のプロデューサー」です。
顧客がまだ言語化できていない課題を一緒に整理し、必要な順番で形にしていく。時には、作らない判断も含めて提案する。短期的な開発費ではなく、中長期的な事業価値を見て判断する。
このような伴走ができるのも、根底にあるのは人間力です。
TFが目指すのは、日本とベトナムのIT業界をつなぐこと
TFは、日本とベトナムのIT業界をつなぐ存在でありたいと考えています。
日本企業には、豊富な事業アイデアがあります。現場の課題もあります。既存顧客との関係性もあります。しかし、IT人材や開発推進力が足りないことが多い。
一方で、ベトナムには若く優秀なエンジニアがいます。成長意欲があります。学ぶ力があります。海外案件に挑戦したいという熱量があります。
この両者を正しくつなぐことができれば、日本のIT業界はもっと強くなります。
しかし、ただ発注するだけではうまくいきません。ただ安く使おうとしても失敗します。ただブリッジSEを置くだけでも不十分です。
必要なのは、信頼をつくることです。文化をつくることです。チームをつくることです。そして、両国の若い人材が「あの人のようになりたい」と思える大人を増やすことです。
TFは、その役割を本気で担いたいと考えています。
他社が真似できないTFの価値
TFの価値は、単純な価格比較では測れません。
もっと安い会社はあるかもしれません。もっと人数を集められる会社もあるかもしれません。もっと派手なAIツールを打ち出す会社もあるかもしれません。
しかし、TFには、他社が簡単に真似できない価値があります。
それは、代表自らが現場に入り、顧客と向き合い、エンジニアと向き合い、人を育て、チームをつくる姿勢です。
人格はコピーできません。経験もコピーできません。信頼関係もコピーできません。人が「この人と一緒に働きたい」と思う空気も、簡単には真似できません。
だからこそ、TFが運営するチームには当事者意識が生まれます。だからこそ、離職率が低くなります。だからこそ、顧客の事業に深く入り込むことができます。だからこそ、単なる開発会社ではなく、事業成長のパートナーになれるのです。
まとめ:「憧れの大人」を増やすことが、IT業界を救う
日本のIT業界を救うために必要なのは、エンジニアの数を増やすことだけではありません。
もちろん、人材育成は重要です。AI活用も重要です。オフショア開発も重要です。開発プロセスの改善も重要です。
しかし、そのすべての中心には人がいます。
若い人が憧れる大人がいるか。現場が本音で相談できる大人がいるか。顧客の事業に誠実に向き合う大人がいるか。困難な局面で逃げずに立つ大人がいるか。
私は、「憧れの大人」を増やすことが、日本のIT業界を救うと信じています。
TFは、システム開発を通じて、ただプロダクトを作るだけではありません。人を育て、チームを育て、顧客の未来を育てる会社でありたい。
ベトナムオフショア開発を活用したい企業。すでに活用しているが、うまくいっていない企業。新規事業を立ち上げたい企業。システム開発の進め方がわからない企業。企画から要件定義、開発、運用監視まで一気通貫で相談したい企業。
ぜひ一度、TFにご相談ください。
私たちは、単なる開発会社ではありません。事業と人を前に進める、システム開発のパートナーです。
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TomorrowFuture株式会社 代表取締役 根岸 大輔 電話:070-2021-7382 メール:daisuke.negishi@tomorrowfuture.co.jp Note:https://note.com/happy_gnu170




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